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東京都美術館

マウリッツハイス美術館展 2012.9.17
ボッティチェリ展 2016.3.1
伊藤若冲展 2016.5.7
クリムト展 2019.5.12 
本館正面 



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マウリッツハイス美術館展 2012.9.17


 
 
マリッツハイス美術館は王立絵画館として世界的に知られるオランダの美術館です。
今回は数々のコレクションが出展され最大の話題となった名画は有名なオランダの
画家フェルメールのシンボルともいえる「真珠の耳飾りの少女」です。
またレンブラントの晩年に描いた「自画像」等、17世紀オランダ・フランドル絵画を
代表する作家による世界の至宝が出展されました。

フェルメール

真珠の耳飾り
マウリッツハイス美術館のCM完成披露記者発表会で女優の武井咲さんが着用していたもの。東京・代々木の文化服装学院の教員と学生が17世紀の衣装を現代の感覚で再現作成。描かれたモデルが特定されていない少女の目に見えない部分はマウリッツハイス美術館の助言を得て「中流か上流階級の少女」と設定。ミシンがない時代を想定し手縫いする等、徹底したこだわりを貫き服装史、染色、デザインの教員と10人から成る文化装飾学院の「チームフェルメール」が約1カ月の製作期間で作り上げた作品。





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Botticelli ボッティチェリ展



日伊国交樹立150周年記念 「書物の聖母」待望の初来日

イタリア・ルネッサンス期を代表する巨匠、サンドロ・ボッティチェリの日本初の本格的な回顧展が実現。作品の多くは板に描かれており極めて繊細なためまとまった数の来日は叶いませんでしたが日伊国交樹立150周年を記念する企画としてイタリアが全面サポート。フィレンツェを中心に世界各地からボッティチェリの貴重な作品20点以上が集いました。「書物の聖母」の青色は宝石のラピスラズリを使用、何とも言えない深い青色と藍色がとても美しく暫く見入ってしまいました。また、聖書の一場面「ラーマ家の東方三博士の礼拝」には群衆の何人かはフィレンツェの名家メディチ家の人物と右端でこちらを見ているボッティチェリ自身の自画像が描かれています。

書物の聖母
サンドロ・ボッティチェリ(1444/45〜1510)

フィレンツェ生まれの皮なめし職人4人兄弟の末っ子。15歳のころ絵画に魅了されフィリッポ・リッピの工房に入門。修行を積み
20代半ばで自分の工房を構える。当時フィレンツェは共和制だったが銀行や貿易業で富を築いたメディチ家が支配しいて「豪華王」と呼ばれたロレンツォ・イル・マニ―フィコらと交流し同家に手厚く庇護され活略する。「線の詩人」とも言われる画家ボッティチェリが描く名画イタリア・ルネサンス至高の美を堪能。その素晴らしさに感動しました!










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伊東若冲
伊藤若冲 生誕300年記念展




伊藤若冲(1716〜1800)

正徳6年(1716)京都高倉錦小路の青物問屋「桝屋」の長男として生まれる。10歳の時から唯一絵画のみ興味を持ち狩野派に約20歳まで学び画技を習得するが狩野派にとどまらず京都の社寺に伝わる名画を臨模。しかしその名手と競ったところで勝ち目はないと鶏を飼って写生に励み、後に植物、昆虫、魚へと対象物を広げていった。
元文3年(1738)父、宗清が没。桝屋を23歳の若冲が4代目を引継ぐが稼業の多忙により狩野派を離れる。39歳、丹波山中に隠れ住み40歳にして家督を次弟に譲り、絵画三昧の日々をおくる。一生涯描き続け寛政12年(1880)9月10日85歳で没。
今回の若冲展は入館するのに日本中のファンが東京都美術館に訪れ長蛇の列となり待つこと3時間。館内の作品の前ではまるで通勤ラッシュアワー状態でしたがこの時を逃すまいと80点全てを1点、1点とじっくり堪能しました。
人間が実際に見たものを機械的にこんなにも緻密な線と斬新な構図と鮮やかな色彩で表現できるものなのでしょうか?なんと言って良いか?本当に素晴らしかったです!











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クリムト展 GVSTAN KLIMT 


 
ウィーンと日本1900

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト展

クリムトの作品と言えば本物の金箔や銀箔を使った1907〜1908黄金様式の代表作「接吻」
(今回は残念ですが出展されませんでした)になりますが黄金様式の幕開けとなった初めて本物の
金箔を使った作品は1901年「ユディット1」である事を知りました。
イタリアのビザンチンモザイク画や日本美術が金箔を使ったことに影響され金箔や銀箔を使うことだけでなく
1891年「17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像」の額縁に梅の枝や花をちりばめたり1907年「女ともだち」(姉妹)
の構図は江戸時代の浮世絵の美人画から得たようで左下には市松模様も見られ日本的な柄も好んでいたそうです。
日本の美術に影響されていたことを知り誇らしく思います。

華やかで美しさ満ち溢れる女性を描いた数々の作品の中で「女の三世代」では人間生まれて死を迎えるまでの
生命力とやがて訪れる老いと死が描かれ高齢を目の前に自分の世代は?と問わずにはいられませんでした。
若い世代はエネルギーがみなぎりなんでもトライできる貴重な世代ですね!あの世代に戻りたいです!



 1.女の三世代 1905  ローマ国立近代美術館蔵
 2.ユディト1 1901   個人蔵
 3.アッター湖畔のカンマー城V 1909〜1910   ベルデベーレ宮オーストリア絵画館蔵
 4.オイゲニア・プリマフェージの肖像 1909   豊田市美術館蔵
 5.ベートーベン・フリーズ(部分) 1984  ツーク美術館蔵
 6.ヘレーネ・クリムトの肖像 1898   クリムト財団蔵
 7.ゆりかご 1917〜1918  個人蔵
 8.マリー・ヘンベルクの肖像 1901〜1902  ベルン美術館蔵
 9.女ともだち(姉妹たち) 1907   ベルデベーレ宮オーストリア絵画館蔵
 10.丘の見える庭の風景 1916   豊オーストリア演劇博物館蔵
 11.17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像 1891   
 12.ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実) 1899   
     
     





     
     
     
     
     
     
    「女の三世代」(写真撮影OK)  
     
     




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